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事例レポート バックナンバー
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● 《事例レポート》 超高齢化時代 家庭の守りかた 2
老人は骨折するべからず! |
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吉村 宣子さん(正会員) |
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若い頃から編み物が得意な義母は、複雑な模様のセーターをその魔法の手で次々に編み出していた。
70代後半に一過性の脳梗塞で、左手がやや不自由になったが、何とか日常生活は支障無く過ごしていた。
弱り目に祟り目、泣きっ面に蜂とでもいうのか、ある日、軽便な手押し車を頼りに、でこぼこ道を歩き転倒し、右肩の骨頭を複雑骨折した。
激痛で動けなくなった母を急いで、一番近い病院に運んだ。内科、外科、整形外科などのある中規模の病院だ。医師の診察と検査を受け、3日後に手術をすることになった。それまで、入院して安静にするよういわれた。
病室では大型スーツケースがドンと置かれ、なんとその中には紙おむつが大量に入っていた。「えーッ!」と驚く本人と家族に、「絶対安静ですから、おむつを着けて下さい。」と。
『肩を骨折しただけで、足は動くのに』と、夜中はともかく、家族がいる間は介助するのでと頼み、簡易トイレを置いてもらった。
やむなく一泊だけして、次の日はかかりつけの大病院に飛んで行き、緊急入院で、転院に成功。トイレ付きの個室に移った。
手術も無事終わり、2ヶ月ほど入院したが、おむつもせず、家族と看護婦(あえて看護婦といいたい)さんの力を借りて乗り越えた。
もし、あの時おむつのまま入院していたら、足の力も弱り、寝たきりになってしまったかもしれない。
現在は、時間をかけてのんびりとモチーフ編みをしたりして楽しんでいる。
病院(医者?)はあくまでも病人本人のことを考えた医療を提供してほしい。
看る側が楽だからと、安易な体制に身を任せてはいけない。
それよりもなによりも、老人は骨折するべからずである!!!
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